お得感ない高校ラグビー準々決勝のAシード対決 実力校に抽選の配慮あってもいい

 【ノーサイドの精神】1月3日の全国高校ラグビー準々決勝で、“もったいない”対戦があった。初の単独優勝を狙う桐蔭学園と、京都成章の激突。Aシード同士の対決は桐蔭学園が36-14で勝ち、ベスト4に進んだ。

 このカードは昨年4月の全国高校選抜大会の決勝と同じ顔合わせ。そのときは桐蔭学園が42-12で勝ち、選抜初優勝を遂げている。つまり、“頂上決戦”でも十分にいい対戦なのだが、準々決勝で早々と当たってしまうのは、3回戦を終えた時点で以降の組み合わせが再抽選されることによる運命のいたずらだ。

 このシステムが採用されたのは2002年度の第82回大会からで、今年で16年目となる。この間、準々決勝でのAシード同士の激突は過去3度。

第89回大会(09年度) 桐蔭学園31-10常翔学園

第90回大会(10年度) 大阪朝鮮高32-10流通経大柏

第94回大会(14年度) 東福岡43-12東海大仰星

 平均4年に1度の割合で起きている。

 全国高校ラグビーのシード校は記念大会などを除くと例年、Aシードが3校、Bシードが10校の計13校。東西に振り分けられるが、“西高東低”の傾向が強い2000年代は、Aシードが東1、西2(第84回大会、第95回大会はAシードなし)、Bシードは東西5校ずつというのが通例となっている。

 A、Bのランク付けをするのなら、Aシードには何らかのアドバンテージがあってもいいのではないか。準々決勝でAシード同士が当たらないように配慮するとか、抽選は準決勝だけにするとか。現場の指導者を含め、関係者の中にこういった声は多い。

 抽選の“先輩”である甲子園の高校野球では、そもそもシード校がなく、1回戦から強豪同士が対戦するのも妙味のひとつとして挙げられよう。だが、アップセットが少ないラグビーでは、早い段階での優勝候補同士の対決にお得感は感じられない。(田中浩)

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