稀勢、関取と稽古全勝も「よくも悪くもない」 出場いまだ不透明

 大相撲秋場所(10日初日、両国国技館)横綱稀勢の里(31)は4日、秋場所へ向けて千葉・船橋市の二所ノ関部屋で行われた二所ノ関一門の連合稽古に参加。新十両の矢後(23)を指名し、連続13番取って全勝だった。関取相手に相撲を取るのは夏巡業終盤以来、9日ぶり。2場所連続途中休場からの再起を目指す横綱だが、ここまで稽古量の不足は明らかで、出場への不透明感をぬぐえなかった。

 是が非でも、という切迫感は伝わってこない。秋場所まで1週間を切ったなか、稀勢の里が三番稽古(同じ相手と何度も取る)の相手に指名したのは、出世が早くまだまげの結えないざんばら髪の新十両、矢後だった。

 幕下付け出しデビューから所要2場所で十両へ昇進した気鋭だが、ともに左の相四つ。横綱が右上手を引きつけると抵抗を許さない。10番を過ぎると矢後の膝に力が入らず、簡単に前へ落ちた。稀勢の里は「しっかり体をつくって土俵にあがった。(矢後は)伸び盛り。いい稽古ができた」と自己評価。だが、自らの手応えは「どうですかね。よくも悪くもない。まだまだ」と歯切れは悪い。関取と相撲を取るのは夏巡業(8月26日、埼玉・所沢市)での幕内大栄翔との稽古以来。自身の調子をはかる相手としては物足りず、その材料にも乏しかった。

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