2場所連続休場の稀勢の里、非公開稽古で始動も左足首「まだまだ」

 大相撲の横綱稀勢の里(31)は31日、東京・江戸川区の田子ノ浦部屋で9月の秋場所(10日初日、両国国技館)へ向け稽古を開始した。横綱が土俵に上がるのは、途中休場した7月の名古屋場所以来。師匠の田子ノ浦親方(元幕内隆の鶴)は30日から始まった夏巡業へ途中からの合流も示唆しているが、横綱は明言を避けた。

 四股を踏む音だけが聞こえてきた。稽古は非公開で行われ、部屋関係者によれば、稀勢の里は稽古まわしを締め、四股など軽めの基礎運動で汗を流したという。

 横綱は名古屋場所5日目に左足首を痛め、「左足関節靱帯損傷で約3週間の安静加療を要する」との診断書を提出して6日目から休場した。3月の春場所終盤には左上腕、左大胸筋を負傷して5月の夏場所も途中休場。2場所連続休場となった。

 師匠の田子ノ浦親方は夏巡業参加について途中からの合流も示唆しているが、稀勢の里はこの日、左足首の状況について「まだまだ」。巡業への参加にも「しっかり稽古をしてから、頑張る」と明言は避けた。

 横綱審議委員会からは万全の状態での復帰を求められ、秋場所の休場を許容する見解も示されている中、14日には岩手・釜石市で7年連続となる東日本大震災復興土俵入りが催され、2横綱の参加が予定されている。4横綱のうち現時点で白鵬以外は夏巡業を休場中だが、初参加となる稀勢の里への期待が高まっているという。自らの復活と復興への祈願。その判断は悩ましい。 (奧村展也)

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