巨人、緊急メス!斎藤2軍監督が1軍投手コーチ 鹿取GM「最高の配置転換」

 巨人は13日、1軍投手コーチに斎藤雅樹2軍監督(52)が就任するコーチングスタッフの配置転換を発表した。尾花高夫1軍投手コーチ(59)は1軍のブルペン担当となり、後任の2軍監督には内田順三巡回打撃コーチ(69)が就く。ブルペン担当を務めていた田畑一也1軍投手コーチ(48)は運営部戦略室スコアラーに配置転換され、3勝11敗と負け越す「広島専従」のスコアラーとなる。

 前半戦を4位で折り返した巨人に、激震が走った。1軍投手コーチに斎藤2軍監督を配置転換する人事を断行。静岡でのフレッシュ球宴前に取材に応じた斎藤新投手コーチが所信表明した。

 「急な話でちょっとびっくりしましたが、巨人のため、高橋監督のために頑張りたい。先発3本柱(菅野、田口、マイコラス)は非常に良い状態なのでこれを続けてほしい。先発の5、6番手、七回からの投手がしっかりすると、勝てる要素が十分にある」

 前半戦最終戦が行われた前日12日、東京都内で石井一夫球団社長、鹿取義隆GM兼編成本部長から告げられた。斎藤新コーチは2002-03年、06-07年、10-15年に1軍投手コーチを歴任。昨季は2軍監督として日本一に輝き、監督を務めたU-23(23歳以下)W杯では日本代表を世界一に導くなど、実績と経験に裏打ちされた指導力に定評がある。

 今季は開幕5連勝したが、球団最悪の13連敗を喫するなど急失速した。前半戦最後の9連戦は7勝2敗と盛り返したが、首位・広島とは14・5ゲーム差離れている。「(球団側から)僕の明るさでチームを明るくしてくれといわれた」と斎藤新コーチ。尾花1軍投手コーチはブルペン担当、ブルペン担当だった田畑1軍投手コーチはスコアラーへの配置転換が決まった。

 シーズン中では異例の配置転換。6月13日にGMに就任した鹿取氏が、狙いを明かした。セ・リーグ内では3勝11敗と広島にだけ大きく負け越す現状。とりわけ14試合で81失点と投壊が響く。「そこ(広島戦)を勝たないと浮上しない。ずっと(広島に)付いてもらう」と、スコアラー経験が豊富な田畑氏を「広島専従」として配置する。

 一方で救援陣も勝ちパターン以外の投手のレベルアップを課題としており、尾花コーチを配置した。「(斎藤新コーチは)2軍の選手を見てきているので、そこから上げることもすぐにできる。明るいキャラクターなので、ベンチの雰囲気も変わるんじゃないか」と同GM。「チームが浮上するためには最高の配置転換じゃないかと思った」と決断した。

 新体制は15日の全体練習から動き出す。「(高橋監督には)話して了承してもらった。決めるのはわれわれフロントなので、後は監督がしっかりやってもらいたい。逆に今の戦力でよくやってくれていると思っています」。成否は17日から始まる後半戦の戦いが決める。 (長崎右)

 チーム防御率3.48はリーグ3位ながら、“格差”解消が巻き返しの課題だ。先発は菅野9勝、田口8勝、マイコラス7勝と3本柱が安定するが、以降は大竹寛4勝…と勝ち星が伸びていない。救援陣も勝ちパターン以外の投手に課題を抱える。鹿取GMは「4、5番手の先発の時の継投。そこでレベルアップを図りたい」とした。

★巨人・シーズン途中のコーチ配置転換

 2014年5月20日の交流戦初戦となる西武戦(西武ドーム)を前にコーチ陣を“テコ入れ”した。1軍のバッテリー部門を吉原孝介バッテリーコーチに加え、村田真一打撃コーチの2人にあたらせた。その後、吉原コーチは8月1日に育成コーチとなり、1軍バッテリーコーチには秦真司2軍バッテリーコーチが就いた。

■斎藤 雅樹(さいとう・まさき)

 1965(昭和40)年2月18日生まれ、52歳。埼玉県出身。市川口高から83年ドラフト1位で巨人入団。89年に11試合連続完投勝利のプロ野球記録を樹立。94年からは3年連続で開幕戦完封勝利を挙げた。2001年に現役を引退。主なタイトルはMVP1度、沢村賞3度、最優秀防御率3度、最多勝5度、最多奪三振1度。通算成績は426試合に登板、180勝96敗11S、防御率2・77。引退後は巨人で投手コーチなどを務め、昨年2軍監督に就任。同年に野球殿堂入り。1メートル81、93キロ。右投げ右打ち。背番号77。

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