競泳界のボルト!!平泳ぎ最強・アダム・ピーティ

 5月19日から21日にかけて東京辰巳国際水泳場で行われた競泳のジャパン・オープンで、男子平泳ぎの頂上対決が繰り広げられた。50メートルと100メートルの世界記録を持つアダム・ピーティ(22、英国)と200メートルの世界記録保持者である渡辺一平(20、早大)、4月の日本選手権で平泳ぎ3冠に輝いた小関也朱篤(やすひろ、25、ミキハウス)が50メートルと100メートルで激突。際立ったのは、両レースを制したピーティの“異能”ともいえる泳ぎだった。

 ピーティが日本で泳ぐこと自体がニュースだ。2016年リオデジャネイロ五輪の100メートルを制した22歳は、決勝で57秒13の世界新記録を樹立。世界歴代2位に1秒33もの大差をつける異次元のタイムである。平泳ぎ界におけるピーティは、陸上の男子100メートルで9秒58という途方もない世界記録を持つウサイン・ボルト(ジャマイカ)のように突出した存在といっていい。

 小関と渡辺もレース前から興奮を隠せなかった。小関は「50、100、200の世界記録保持者が集まるレースはなかなかない」と心待ちにし、渡辺も「ピーティがいなければ(100メートルの)世界記録は58秒46。僕もそういう圧倒的な選手になりたいと思っているので、何が違うのかを感じ取りたい」と話していた。

 レースはピーティの独壇場だった。世界選手権日本代表の平井伯昌監督が「お世辞にもうまいとはいえない」というスタートの稚拙さもものともしない。50、100メートルともに体が浮いた直後にはリードを奪い、圧倒的なスピードで他を寄せ付けずに2冠に輝いた。

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