室伏氏「東京五輪をイノベーティブな大会に」先端技術に期待

 バスケットボールにおいて入る確率が最も高いシュートとは? 米国で膨大な量の情報を基に特定の傾向を洗い出す「ビッグデータ解析」が行われ、ゴールから約4.6メートル以上離れたところからのシュートでは45度上からリングに進入する軌道こそ理想的だという結論が出た。さらに「45度シュート」の感覚を身につけられるように、ボールがリングに進入する角度を認識して音声で伝える驚きの練習器具「ノア」も販売されている。

 技術をものにするためにアスリートが血の滲むような努力をすることには変わりない。だがテクノロジーが到達すべき目標を具体的にしてくれれば、それだけ時間を有効に使え、技術が洗練されることになる。テクノロジーとスポーツはどんな未来を描くのか。陸上男子ハンマー投げの2004年アテネ五輪金メダリストで、20年東京五輪・パラリンピック組織委員会の室伏広治スポーツディレクターたちが27日、日本科学未来館(東京都江東区)で開幕した「デジタルコンテンツEXPO」で話し合った。

 シンポジウムのテーマは「オリンピック・パラリンピックにおけるコンテンツ技術の可能性」。スポーツ界からは室伏氏と98年長野冬季パラリンピックのアルペンスキー滑降の金メダリストで、日本パラリンピアンズ協会の大日方邦子副会長が出席し、研究者からは東京大学先端科学技術研究センターの稲見昌彦教授と、NTTコミュニケーション科学基礎研究所上席特別研究員の柏野牧夫氏が出席した。

 まず研究者側がスポーツ界に影響を与えうる技術を紹介した。稲見氏は冒頭のバスケの例や、ランニング中に背後を追跡飛行するドローンからリアルタイムで映像を受信してフォームを確認することが「近い将来できるようになる」ことを語り、個人トレーニングが大きく変わる可能性を示唆した。

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