「道具」を大切にしなくても一流になれるか? イチローにあってジョコビッチにないもの

【スポーツ異聞】

 史上30人目のメジャー通算3000安打を達成したイチローは「道具」を心底、大切にする大リーガーである。野球の本場・米国でもその姿勢は尊敬の眼差しでみられている。「

 野球の上達には、道具を大切にすることが近道」。日米を代表する大打者・イチローの忠告とは裏腹に、感情の高ぶりを抑えきれずに道具を粗末に扱うトップアスリートもいる。皮肉なことに、道具を大切にしなくても世界の頂点に立つことは可能である。イチローの道具論は果たして偏狭な精神論なのか?

 怒りはなぜか道具に向かう

 野球やテニス、ゴルフといった球技には、ボールを操る道具がある。勝負を分ける“分身”のような存在だが、道具とのかかわりは選手ごとに異なる。

 男子テニス界で何年にもわたって世界1位を維持するノバク・ジョコビッチ(セルビア)は冷静沈着な風貌には似合わず、感情の起伏が激しい。王者らしからぬ自らの凡ミスに苛立ち、ラケットを放り投げ、ときに地面にたたきつけて破壊する。

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