年収23億円の錦織は“恵まれた選手” プロの40%が「1ポンドも稼げない」

 八百長疑惑に揺れるテニス界。腐敗の背景には、賞金の格差が大きすぎることや、選手寿命の短かさなどが指摘されている。華やかなのは一部の選手だけで、下位選手の現状はかなり過酷。世界ランク7位の錦織圭(26)は恵まれている選手だ。

 英デーリー・テレグラフ紙は、下位ランク選手の窮状について次のように報じている。

 「ロジャー・フェデラー(スイス)がこの18年間で稼いだ賞金は6880万ポンド(約115億円)。遠征先では超高級ホテルのスイートルームに泊まる。しかしそれができるのはごく一部。いま世界には9000人のプロ選手がいるが、そのうち40%は1ポンド(167円)も稼げていない」

 この格差が、1万ポンド(167万円)程度の闇の報酬で八百長加担という誘惑に負けてしまう原因とされる。同紙は「男子プロテニス協会(ATP)は下部組織の賞金額を上げることを考えるべきではないか」と提言している。

 一方、米スポーツ専門局ESPNは「アメリカンフットボール、野球、バスケットでは40歳で現役の選手がいるが、テニスは30歳を過ぎると一気に力が衰えていく。瞬発力とともに持久力も求められるテニスでは『あと半歩』ボールに追いつけない状態になれば即引退だ。テニスの選手寿命は以前より4歳程度は長くなったが、それでも他のスポーツに比べるべくもない」と競技の持つ特性に言及。

 同局は「1年中世界を飛び回る過酷なスケジュールも選手寿命を縮めている」とも評している。

 昨年の米誌フォーブスのテニス選手長者番付によると、スポンサー収入の多い錦織の年収総額は1950万ドル(23億円)で世界7位。下位選手からすると、天上にいるごく一部のエリート選手の1人である。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ

    どう思う?

    「どう思う?」一覧