元駒大野球部監督・太田誠 中興の祖から重い要請 35年間の戦いの始まり:イザ!

2014.9.14 18:05

元駒大野球部監督・太田誠 中興の祖から重い要請 35年間の戦いの始まり

■電話線工事きっかけに再び駒大に

 駒大から「学監の入院先に直通電話を引いてくれないか」との依頼が来たのは学園紛争からおよそ2年後のことです。駒大は16世紀に建てられた曹洞宗の学寮「旃檀林(せんだんりん)」が起源で、学監と呼ばれる僧籍のある方が運営全体を統括します。当時の学監は藤田俊訓さんで、入院先で重職をこなしていたのですが、電話がなくて困っていた。藤田学監は東京・元麻布にある賢崇寺の住職で、二・二六事件で「逆賊」として処刑された陸軍の青年将校らの遺骨を引き取って埋葬した人物です。官憲の妨害や世間の目をよそに「仏に罪はない」と合同慰霊祭まで行った気骨の人で、学監となってからは豪胆な財政再建を進め、「駒沢中興の祖」と呼ばれています。初対面で藤田学監は凛(りん)とした姿勢で「この部屋に電話を引いてくれないか」と声をかけてくれた。電話の敷設は無事に終了したのですが、この出会いが駒大野球部との縁を再び結ぶきっかけとなったのです。

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