球宴「尻切れ放送」断行が示すプロ野球の危機:イザ!

2014.8.2 14:59

球宴「尻切れ放送」断行が示すプロ野球の危機

【スポーツ岡目八目】

 おそらく史上初だろう。7月18日に行われたプロ野球オールスターゲーム第1戦(西武ドーム)は、テレビ朝日系の中継が試合途中に終わる「尻切れ放送」になったのだ。七回で打ち切られた中継に対し、放送局には抗議の電話が殺到、ネットにもテレビ局を非難する声が数多く寄せられた。テレビ中継から“タブー”が消えつつある現状が、プロ野球の危機を物語っている。

別格だった球宴

 テレビの地上波でプロ野球中継が漸減している昨今だが、ファン、関係者の間には「日本シリーズとオールスターは別格」という認識が根強い。実際、この両方を主催する日本野球機構(NPB)は最近まで「試合の完全中継」「全国をネットできること」を放映権獲得の条件にしていた。

 ただ、視聴率を物差しにみればプロ野球人気の低下は顕著で、オールスターも20%台で推移していた1990年代後半から現在では10%前後をウロウロしている状態。このためNPBは現在、オールスターに関して完全中継を条件にしておらず、実は昨年も放送延長の予定はなかった。たまたま3試合とも2時間半前後で終了したため、「尻切れ球宴」の実現が1年繰り延べになっただけなのだ。

関連まとめ

関連ニュース