W杯公認酒に選ばれた「南部美人」、東北の地酒に込めた感謝と願い:イザ!

2014.6.5 12:52

W杯公認酒に選ばれた「南部美人」、東北の地酒に込めた感謝と願い

 【共に生きよう! ブラジルW杯-被災地】(4)

 ■岩手・「南部美人」社長 久慈浩介さん(42)

 「日本とブラジル両国の活躍を願って、乾杯!」

 2日夕、東京都港区のブラジル大使館。サッカーワールドカップ(W杯)ブラジル大会の期間中、現地で日本文化を紹介するイベントの関係者を招いたパーティーが開かれた。

 ブラジル大使とイベントを企画したサッカー元日本代表MFの中田英寿さん(37)を取り囲むのは、今大会で国際サッカー連盟(FIFA)の公認酒となった日本酒、焼酎、リキュール計13種類を製造する全国12の酒蔵の代表者たち。

 家名や銘柄名が染め抜かれたはんてんに身を包み、公認酒が注がれたグラスを持ちながら、晴れやかな表情を見せる。輪の中で、岩手県二戸(にのへ)市の日本酒製造会社「南部美人」社長、久慈(くじ)浩介さん(42)は柔和な顔をくしゃくしゃにして笑い、「東北はまだまだがんばります。見ていてください」とつぶやいた。

 日本の酒を公認ライセンス商品とする取り組みは、日本の酒文化を海外に広めようと、前回の南アフリカ大会から始まった。都内の酒店が厳選し、FIFAに申請する。公認酒となれば多くの国のサポーターが集まる現地で紹介され、海外での知名度が上がる。

 南部美人は2大会連続の“出場”だ。ただ、この4年間は平坦(へいたん)な道のりではなかった。南ア大会翌年、東日本大震災が起きたのだ。

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