「諦めるのはまだ早い」ナックルボーラー大家 独立リーグ奮戦中:イザ!

2014.5.11 17:00

「諦めるのはまだ早い」ナックルボーラー大家 独立リーグ奮戦中

【大リーグ通信】

 ナックルボール投手に転身し、今季から再び米球界に挑戦している大家友和(38)が、独立リーグで奮闘している。5月1日(日本時間2日)は、所属する米独立リーグ、アトランティック・リーグのブリッジポートで先発して勝利投手に。「すべてが経験。とにかくやるしかない」とはい上がる覚悟だ。

 転身2季目。春季キャンプは米大リーグ、ブルージェイズの招待選手でスタート。しかし、オープン戦での登板機会がないままにマイナー降格を告げられ、3月22日には自由契約となった。

 キャンプ中は、ナックルボールを習得してサイ・ヤング賞に輝いたチームメートで1歳上のR・A・ディッキーに投げ方のコツを聞いたりして、調子は上向きだった。そんな中での非情な通告にショックは大きかった。

 例えば、速球が武器の投手が制球が悪ければ、課題は指導陣にも明確だ。しかし、ナックルボーラーは経験者が少なく、途上段階の投手のレベルを図ることが難しい。自らの状況をどこまで理解してもらえているのか。大家は「このまま続けるべきか悩んだが、あきらめるにはまだ早い」と切り替えた。

 米北東部コネティカット州のブリッジポートでは、再びキャンプからライバルたちと競って契約を勝ち取った。とはいえ、給料などはほとんどなく、生活費だけで足が出る。長時間のバス移動などが投手陣では最年長の体に堪える日々だ。

 それでも、チームメートにも対戦チームにも元大リーガーが数人いる環境に刺激を受ける。彼らも同じように再びメジャーへはい上がろうとしている。「自分に必要なのはナックルボーラーとしての経験。メジャー経験者と対戦する機会はありがたい」

 手術した右肩の状態が元に戻らなかったとき、メジャー通算51勝の肩書を捨てて出直しを誓った。大リーグが華やかに開幕してすでに1カ月以上がたつ。いつか自分ももう一度あの舞台へ-。右腕の新たなシーズンが静かに開幕した。(田中充)

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