「道具」を大切にする心 「用具係」DeNA入来祐作に見たプライド:イザ!

2014.5.10 19:20

「道具」を大切にする心 「用具係」DeNA入来祐作に見たプライド

 武士にとって「刀が魂」なら、このベテランにとって「クラブは魂」。料理人や大工が自分で商売道具を手入れをするように、クラブなどの一切の管理をプロになってからも決して他人任せにしなかった。まさにプロ中のプロが説く心得である。

 スポーツ選手にとって道具はいわば“分身”である。道具との向き合い方にこそ「現役」を長く続ける秘訣が隠されている。

 日本のアスリートに潜むサムライ的な魂を軽んじるなかれ。決められた規範(ルール)の中でプレーし、道具を自分の手足のように大事に扱うようにしてきた歴史は今に引き継がれているのだ。例えば、プロ野球選手で三振後にバットをたたきつけたり、無念の降板となった投手がベンチの隅でグラブを粗末に扱ったりする“不届き者”は外国人選手と比べると明らかに少ない。

 イチローが昔も今も、自分のグラブやバットを大切に扱う話は有名で、その野球観は大リーガーに少なからずいい影響を及ぼしてきた。「小さいことを重ねることが、とんでもないところに行くただ一つの道」。スポーツを生業とする以上、普段使っている道具を慈しみ、手入れを怠らないことは「基本のキ」といえる。

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