箱根駅伝 東洋大往路優勝引き寄せた設楽兄弟、最後の共演でダブル区間賞:イザ!

2014.1.2 18:49

箱根駅伝 東洋大往路優勝引き寄せた設楽兄弟、最後の共演でダブル区間賞

 少しはにかみながら、両拳を力強く握りしめ、設楽啓は勢いよくゴールに駆け込んだ。東洋大にとって2年ぶりの往路優勝。4年目にして初の山上りで自身初の区間賞に輝いたエースは、「(往路)優勝のゴールテープを切れてうれしい。復路の選手も勢いづけられた」と満足げに話した。

 「新・山の神」と呼ばれた柏原竜二(現富士通)を失った昨季は、5区で日体大の服部に大逆転を許し、総合2位に終わった。「(逆転を)やった方とやられた方、双方を経験し、5区で築く貯金は復路に大きいと感じた」と酒井監督。今季は当初から、3年連続2区を走ったエースの起用を念頭に置き、当日の穏やかな天候も加味して最終決断した。

 起用に設楽啓も粋に感じた。チームは昨季、大学3大駅伝すべてで2位。主将に就任した今季も駒大の前に2位が続き、責任も感じていた。夏の合宿から起伏のあるコースで練習を積み、「5区は怖がっていたら走れない」と序盤からハイペースで攻めの姿勢を貫き、今季も5区を担った服部をわずか1秒だが、上回ってみせた。

 優勝の立役者はもう一人。2年連続で3区を走った双子の弟、設楽悠だ。2位でタスキを受けると9キロ付近で駒大に並び、一気に抜き去って3年連続の区間賞。「往路優勝に、(兄と)ダブル区間賞もとれてよかった」と笑みがこぼれた。

 卒業後は別々の実業団チームに進む。酒井監督が「ぜひ2人で東京五輪に出てほしい」と期待を寄せる兄弟の力走で、2年ぶりの総合優勝も見えてきた。(小川寛太)

関連ニュース