中国の脅威を軽視!? 玉城知事がツイート「中国が沖縄を侵略している事実はありません」 沖縄の大手メディアが全く問題視しないワケ

 八重山に本拠を置く記者として私が感じるのは、沖縄本島住民が宮古、八重山に対して抱く歴史的な「離島差別」意識だ。

 首里城にあった琉球王府は一貫して離島を辺境とみなし、本土の江戸時代から約260年間、宮古、八重山に対して「人頭税」という頭割りの過酷な税を課した。人頭税は明治維新後まで存続し、離島住民は塗炭の苦しみをなめた。

 それだけでなく、沖縄復帰前まで、本島では離島出身者が就職や結婚で差別されることがあった。現在でも「離島の政治家は知事にはなれない」などと言われている。

 昨年10月末に発生した首里城の炎上は、一般的に「沖縄の誇り」が失われた歴史的悲劇として受け止められているが、離島では「首里城は琉球王府による搾取の象徴だった」と指摘する声もある。だが、そうした見方は沖縄の大手メディアでは一切取り上げられない。

沖縄本島には歴史的「離島差別」

 琉球王国時代は、沖縄が武器を持たず、周辺諸国との交易で栄えた黄金時代として美化されがちだ。そうした歴史観が「琉球独立運動」にもつながっている。

 しかし、沖縄本島の主要な言論人は、いまだに離島に対する「圧政の歴史」を直視していない。現代に綿々とつながる「離島軽視」にも、向き合おうとしていない。沖縄の問題と言えば常に、尖閣より辺野古が優先される現実が、それを実証している。

 尖閣諸島が八重山ではなく、沖縄本島周辺の離島だったら、本島住民の危機感はまるで変っていただろう。それこそ、知事を先頭に、中国への抗議で沸き立っていたに違いない。

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