なかなか散らない「桜」咲き乱れ… 政府、野党ともに支持は広がらず

 首相は同月15日、首相官邸で記者団の前に現れ、約20分にわたって「自らの事務所の収入や支出はない」「政治資金収支報告書に記載する義務はない」などと説明を重ねた。普段のぶら下がり取材は数分で終了することが多く、異例な対応といえる。

 しかし、その後も首相の昭恵夫人が関与したとされる招待者推薦や、反社会的勢力とされる人物らの出席、預託商法などを展開して破綻した「ジャパンライフ」元会長の招待状といった疑惑が次々と浮上。首相も11月8日の国会答弁で否定していた招待者の人選への関与を、20日の参院本会議では事実上認めるなど変遷もみられた。政府側の対応は後手に回っていた印象が強い。

 産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)が11月16、17両日に実施した合同世論調査では、内閣支持率は45・1%となり前回調査(10月19、20両日実施)より6・0ポイント減った。他の世論調査でも一様に下落以降がみられており、桜を見る会の影響は小さいとはいえないようだ。

 ただ、野党側の追及も、政権に決定的なダメージを与えるまでには至っていない。旧民主党政権下で鳩山由紀夫元首相も桜を見る会を開いている。「(民主党時代に)後援会固めに使うよう党から指示があり、招待者リストを出した。その後、党経由で首相から招待状が届いた」と語る立憲民主党の関係者もいる。

 首相後援会の夕食会をめぐる指摘も、野党は実際なかった高級寿司店の寿司がメニューに含まれていたとする曖昧な情報を根拠としていた。会費についても、立憲民主党の安住淳国対委員長の資金管理団体が同じホテルで開いた朝食会で、参加者1人分の原価は約1700円だったことが判明。この点の追及は尻すぼみとなっている。

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