自民・二階氏、被災地を視察 「まずまず」発言挽回に奔走

 自民党の二階俊博幹事長は17日、広範囲に甚大な被害をもたらした台風19号の被災地を視察した。台風被害をめぐる自身の“失言”を挽回すべく、災害に強い国づくりを目指す「国土強靱(きょうじん)化」の必要性を改めて強調した。9月の党役員人事では、自身の幹事長続投を疑問視する声もあっただけに、二階氏は党内各派との会食も重ねるなど、足場固めに余念がない。

 「災害復旧は先手先手で対応していく努力を進めていかないといけない」

 二階氏は同日、雨水を貯留し下流の利根川で大きな氾濫を防ぐのに役立ったとされる八ツ場(やんば)ダム(群馬県)を視察後、福島県の福島空港で記者団にこう強調した。

 台風19号の被害をめぐり、二階氏は13日の党緊急役員会で「まずまずに収まった」と述べ、野党から厳しい批判を受けた。二階氏は発言の撤回に追い込まれたが、土木事業を中心とした「国土強靱化」は二階氏の政治信条でもある。いち早く被災地に出向くことで、防災・減災に取り組む姿勢をアピールする狙いがある。

 二階氏は9月以降、岸田(宏池会)、石破(水月会)、麻生(志公会)の各派の幹部と会食を重ねた。「謙虚な党運営」(二階氏)を目的としているが、旧民進党出身議員らを自身が率いる二階派(志帥会)に入会させる「拡大路線」への警戒を和らげる狙いもありそうだ。(広池慶一)

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