日本陸軍の対米決戦条件だった北朝鮮の鉱物 北が油注ぐ米中貿易戦争の火種

 【野口裕之の軍事情勢】

 ドイツと米国で同じ頃、筆者を驚かせるニュースが流れた。いずれも“朝鮮半島の核・ミサイルが絡み”だ。

 まずはドイツ。ドイツ検察当局は18日、独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)傘下の独高級車メーカー=アウディの会長(兼VW取締役)を逮捕した。VWは排ガス規制を逃れようと、排ガス量を操作する不正なソフトウエアを世界で最大1100万台のディーゼル車に搭載していた。検察当局は、会長が不正操作を事前に把握していたとみている。

 一方、米紙ニューヨーク・タイムズ電子版は17日、北朝鮮が昨夏、史上初の米朝首脳会談(12日)の可能性を探るため、シンガポール在住の米国人投資家を通じ米国のドナルド・トランプ大統領の娘婿ジャレッド・クシュナー大統領上級顧問に接触を図っていた、と報じた。

 一見して無関係な2つのニュースが、筆者の頭の中で一本につながった。キーワードは《北朝鮮の鉱物資源》。

 米国人投資家の名はガブリエル・シュルツ氏。シュルツ家はシンガポールに拠点を置く米鉱山会社の経営一族で、モンゴルやエチオピアといったフロンティア市場に投資し、巨万の富を得た。フロンティア市場は将来、新興市場へと昇格する潜在性を秘める。対北経済制裁が強化される2016年より前、北朝鮮でも投資を複数手掛けた。

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