3人の子持ち記者が議員の「3人以上産んで」発言を考えた

 【政界徒然草】

 「3人以上の子供を産み育てていただきたい」などと発言した自民党の加藤寛治衆院議員(72)=長崎2区、当選3回=に批判が集中し、発言の撤回に追い込まれた。実際に3人の子供を育てている筆者は、発言自体と世論のさまざまな批判に対し、何とももの悲しい気持ちになった。非常にデリケートな問題だが、ここには少子高齢化時代をどう乗り越えるか、奥深いテーマがいくつも潜んでいる。

 発言を聞いた最初の感想は「だったら子供を育てやすい環境を作ってよ」というやるせなさだった。

 筆者は現在44歳。妻は42歳で小学6年生と3年生、幼稚園年長の子供3人を抱えている。3人目が生まれたとき、同僚から「うちの給料で3人も子供を作って育てられるの?」と冗談めかして言われ、笑顔を返せなかったことを覚えている。

 子供1人あたり、実際いくら費用がかかるのか。

 文部科学省の平成28年度調査によると、保護者が子供の学校教育や課外活動(塾や習い事を含む)に支払った「学習費総額」は、幼稚園の3歳から高校3年生までの15年間、すべて公立に通った場合、高校授業料の無償化措置などを勘案しても1人あたり約540万円。すべて私立の場合は約1770万円だ。さらに大学の入学費と4年間の学費は、国公立大で約242万円。私立理系では約530万円かかっている。

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