「日本だからこそ…」河野太郎外相が中東外交に注力するワケ

 【外交安保取材】

 河野太郎外相(55)が中東外交に注力している。北朝鮮情勢をめぐる外交案件が山積する中、間隙を縫うように、4月27日から5月1日にヨルダンを訪問した。かつて中東は「世界外交の『銀座4丁目』であり、外交の総合力が値踏みされる」(麻生太郎副総理兼財務相)といわれながら、日本外交の中心ではなかった。だが、河野氏は昨年8月の外相就任後、中東訪問はすでに4回を数え、歴代外相の中で訪問件数もペースも突出して多い。河野氏が中東への関与を強めるワケとは-。

 河野氏の中東訪問は、昨年9月にカタール、ヨルダン、クウェート、サウジアラビア、エジプトの4カ国を皮切りに、12月前半にはバーレーンとアラブ首長国連邦を訪れた。トランプ米大統領がエルサレムをイスラエルの首都と認定し、中東諸国に動揺が走った直後の昨年末にもイスラエル、パレスチナ、ヨルダン、オマーン、トルコを訪問した。

 4月29日、河野氏は日本の政治家として初めて、ヨルダンで開催されたテロ・暴力的過激主義への対応を議論する「アカバ・プロセス」に参加した。今年は東南アジアにおけるテロ対策が議題だった。2020年に東京五輪・パラリンピックを控える日本はテロ対策を重視しているが、この会議については長年、オブザーバーとしての事務方派遣にとどまっており、外相の出席は極めて異例だ。

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