森友文書 提出文書は4種類500枚 財務省「近畿財務局にあるすべて」記載異なる文書の存否、明言せず

 学校法人「森友学園」(大阪市)への国有地売却に関する財務省の決裁文書が書き換えられた疑惑があるとの朝日新聞報道をめぐり、財務省は8日午前、参院予算委員会の理事会に決裁文書の「原本の写し」を提出した。写しは財務省が昨年、国会議員に開示した文書とチェックマークがついている以外は同じ記載内容だった。

 異なる記載内容の文書の存否について財務省側が「(この写しが)近畿財務局にあるすべて」と明言しなかったため、民進、共産、希望の会(自由・社民)、立憲民主の野党4会派の委員が反発し、委員会への出席を拒否した。

 その後始まった予算委の集中審議で、安倍晋三首相は「財務省は捜査に対する影響を配慮しつつ、国政調査権ということも重々踏まえ、調査を進めていると承知している。国会でこれだけ大きな問題となっており、早期に説明できるよう財務省を挙げて最大限努力をしてもらいたい」と述べた。「政府としても誠意をもって対応していく考えだ」とも強調した。予算委は出席を見送った民進党議員の質疑時間に議事が一時中断した。

 民進党の那谷屋正義参院国対委員長は8日、自民党の関口昌一参院国対委員長と国会内で会い、野党側が欠席のまま参院予算委の審議を進める与党の対応に抗議。立憲民主党など野党6党は8日の国対委員長会談で、財務省が参院予算委理事会で提出した写しについて「承服しかねる」という認識で一致した。

 財務省が理事会に提出したのは「貸付決議書」「売払決議書」の写し。それぞれ紙のものとPDFファイルを印刷したものがあり、計4種類で計約500枚ある。

 立憲民主党の蓮舫参院国対委員長は財務省の対応について、記者団に対し「1ミリどころか0・1ミリも前に進んでいない。既に明らかになっていることを『実はありました』といわれても、とても納得できない」と批判した。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ