憲法改正論議、悩める公明、カメのようにスローペース

 【政界徒然草】

 憲法改正議論を加速させる自民党とは対照的に、改憲に慎重な公明党の動きが鈍い。16日に党憲法調査会(北側一雄会長)を約8カ月ぶりに再開し、ようやく重い腰を上げたが、具体的な改憲テーマや意見集約の時期は決めていない。本音は改憲を先送りしたいが、連立政権を組む自民党の動きも無視できない-。「平和の党」を掲げる公明党の悩みは深く、まるでカメのようにスローペースだ。

 「(衆参両院の)憲法審査会でテーマが集約されてくれば、わが党の考え方もまとめていかなければならない」。北側氏は16日の党憲法調査会の全体会合後、記者団に今後の進め方についてこう説明した。

 念頭にあるのは自民党の動きだ。憲法改正に意欲的な党総裁の安倍晋三首相(63)の意向を踏まえ、3月25日の党大会までに党の改憲案をまとめようと議論を重ねている。いずれ改憲案が憲法審に示されれば、公明党の見解を求められるのは間違いない。

 裏を返せば、それまでは模様眺めを続けるとの見方もできる。国会発議を踏まえた国会の幅広い合意と、発議後の国民投票を見据えた国民的な改憲議論の深まり-。公明党はこの両方が改憲には不可欠と「手続き」論を繰り返し、まだ機運は醸成されていないことをにじませる。

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