自民・岸田文雄政調会長の逡巡の背景に宏池会と総裁選の「負の歴史」あり

 【政界徒然草】

 自民党の第4派閥、岸田派(宏池会)を率いる岸田文雄政調会長(60)が、9月の党総裁選への態度をなかなか明確にしようとしない。背景には宏池会の「負の歴史」があるとされる。かつて「宏池会のプリンス」と呼ばれた加藤紘一元幹事長(1939~2016年)は無投票再選を狙った小渕恵三元首相(1937~2000年)に対し、知名度アップを目的に「お試し出馬」し、小渕氏を激怒させ、冷遇された。それが翌年の「加藤の乱」につながり、加藤氏の政治生命は絶たれた。若手として目の当たりにした岸田氏はこのトラウマから抜け出せずにいるという。

 総裁選に向け、党内の各派閥の動きは活発化している。3選をかけて出馬が確実視される安倍晋三首相(63)出身の最大派閥、細田派(清和政策研究会)は中堅・ベテラン議員同士の会合を岸田派に持ちかけ、7日に意見交換した。岸田氏不出馬に向けた懐柔策との見方が出ている。第3派閥の額賀派(平成研究会)で起きた額賀福志郎会長(74)の退任をめぐる“お家騒動”は、かつて同派に所属し、総裁選出馬に意欲を示す石破茂元幹事長(61)に有利に働くとの向きもある。

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