野田聖子氏が熟読した「騎士団長殺し」そして「樅ノ木は残った」

 自民党総裁選が今年9月に行われる。首相の安倍晋三(63)が出馬するのは確実とみられるが、現時点で総裁選への出馬を明言しているのは総務相の野田聖子(57)だけだ。今回の総裁選は出馬断念に追い込まれた前回の雪辱戦となる。29年は総務相就任や身近な政治家の浮き沈みを目の当たりにするなど環境の激変に見舞われた野田だが、この間に「騎士団長殺し」と「樅ノ木は残った」を熟読していたことはあまり知られていない。

 「ようこそ。あ、やせた?」。先に声をかけたのは野田の方だった。「お久しぶり~」。東京都知事の小池百合子(65)が駆け寄るように近づく。先の衆院選で動向が注目された野田と小池。2人は、地方消費税見直しの問題をめぐって昨年11月14日に総務省7階の大臣室で再会した。

 一時は「反安倍」での連携も取り沙汰された2人は、野田が小池の背中を追いかけてきた感じがする。しかし、再会した直後に小池が希望の党代表辞任を表明したことで明暗がくっきりと分かれた。野田がその関係を「くっついたり、離れたり」という小池はある意味で反面教師的な存在でもある。

 「騎士団長殺し」の作家はノーベル文学賞常連候補の村上春樹、「樅ノ木は残った」の方は大衆文学大家の山本周五郎だ。

 野田が「ノーベル賞をとれたらいいのにね…」と周囲に漏らしていた村上は、昨年もハルキストが慨嘆する結果に終わった。受賞の話題はマスコミがノーマークに近かった長崎県出身でロンドン在住の日系英国人作家、カズオ・イシグロがさらった。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ