朝鮮戦争最大の危機「黒死病=ペスト蔓延」疑惑とは?北の天然痘罹患工作員に備えよ!

 【野口裕之の軍事情勢】

 小欄は過去、天然痘などに故意に罹患した北朝鮮の工作員が死を覚悟で日本に隠密上陸すれば、彼ら自身が日本を襲う「生物兵器」と化す、と警告した。折しも、頻繁に漂着する北朝鮮の漁船の乗員に工作員が紛れている?との疑惑が浮上し、国会でも審議され、警察当局も漁船の捜査に防護服を着用するようになった。

 と、22年以上も前に取材した、朝鮮戦争(1950~53年休戦)中に起きた、北朝鮮国内の《黒死病(ペスト)の蔓延危機》が頭をかすめた。主戦・継戦論者のGHQ(連合国軍総司令部)最高司令官のダグラス・マッカーサー米陸軍元帥(1880~1964年)ですら、米軍を主力とする朝鮮国連軍撤退を考えた、超弩級の衝撃的危機事態であった。

 GHQは隷下の諜報機関に「黒死病に罹患した北朝鮮・朝鮮人民軍の野戦病院に潜入→罹患した人民軍将兵の死者・患者の拉致と診断」を命ずる。その結末とは…

スパイ事件取材過程で出会った米諜報機関員

 22年以上も前、筆者は弊社の大型連載企画《戦後史開封》を担当していた。幾つものテーマを手掛けたが、《黒死病(ペスト)の蔓延危機》はスパイ事件を追っていた過程で、思いも掛けず知ることとなった。

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