加計学園獣医学部 逆風耐え10年越しの悲願達成 門前払い、業界団体抵抗、過熱政争…

 文部科学省の大学設置・学校法人審議会(設置審)の認可答申により、来春開学の見通しが立った学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)の獣医学部設置は、愛媛県と同県今治市の10年越しの悲願だった。15回にわたる門前払い、業界団体の抵抗、政争の過熱…。学園と地元自治体の二人三脚で岩盤規制を突破した格好だ。

 ■厚い壁 

 県と市が獣医学部設置に向け本格的に動いたのは平成19年11月。獣医学部の設置を認めない文科省告示を回避するため、地域限定で国の規制を緩和する構造改革特区に提案した。市の担当者は「別の大学の進出が14年に頓挫し『獣医なら』と唯一意欲を示した学園の構想が基になった」と説明する。

 鳥インフルエンザなど防疫態勢の強化を急務としていた県と市は26年11月までに計15回提案。当時の民主党政権下の22年3月に「速やかに検討」に格上げされたものの、国の壁は厚く、第2次安倍晋三政権発足(24年12月)以降も含め、門前払いされ続けた。

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