核廃絶NGOに平和賞も、北への抑止効果疑問 横田早紀江さん「暴発なら全て灰に」

 ノーベル平和賞を「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)が受賞することが決まった。ノーベル賞委員会は理由の中で、「北朝鮮にみられるように多くの国が核開発に取り組む現実の脅威がある」と北朝鮮に言及した。

 これについて拉致被害者を救う会会長で麗澤大学客員教授の西岡力氏は「北朝鮮が核実験を繰り返し、米国も厳しい態度を示す中で、北朝鮮の核問題に対する懸念が国際社会に確実に広がっている結果だ」と分析した。

 授賞理由ではまた、ICANが史上初めて核兵器を非合法化する核兵器禁止条約の制定に向け「革新的な努力」を尽くしたと指摘。

 ただ、核兵器禁止条約が北朝鮮への実効性ある抑止となっていない現実もあり、西岡氏は「授賞理由で評価された条約という枠組みが、北朝鮮の核開発を抑止できておらず、安全保障に功を奏していないという実態を選考者側はよくみていないのではないか。受賞者側も、その現実を理解しているか疑問だ」と話している。

 北朝鮮による拉致被害者、横田めぐみさん(53)=拉致当時(13)=の母、早紀江さん(81)も「北朝鮮の核開発問題が世界に示されたことは重要な意味がある」としたうえで、「日本は核の恐ろしさを身をもって知っている。今、もし暴発が起きれば、拉致問題を含めて、あらゆるもの全てが『灰』になってしまうと感じている」と、北朝鮮の暴走を食い止められない国際社会に危機感を示した。

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