民進党分裂劇に驚き ロシア人研究者「野党第1党ができたばかりの新党に吸収 世界見てもあり得ない」

 衆院解散に伴う野党の混乱ぶりを、日本政治を専門にする海外の研究者はどう見ているか。東京大学社会科学研究所の客員研究員として半年間日本に滞在し、調査・研究を行ったロシア出身の若手研究者コルシェーンコ・エレナさん(28)=ベルリン自由大学大学院博士課程在籍=は、民進党の分裂について「野党第1党が、できたばかりの誰も知らない新党に吸収されるのは世界を見てもあり得ない」と驚きを隠さない。また、新党に合流するために安全保障政策への態度を変えた民進党の前職らを「ご都合主義ではないか」と指摘した。(原川貴郎)

 コルシェーンコさんの研究関心は日本の政党政治。なかでも近年の新党の興亡をテーマに博士論文の執筆を進めている。今年4月からは客員研究員として東大に籍を置き、東京・永田町で旧みんなの党議員や民進党議員、議員秘書らへの取材を重ねた。

 国民新党、新党日本、たちあがれ日本、新党改革、みんなの党、日本未来の党、新党きづな、みどりの風…。研究対象期間である2005年以降も、いくつも政党が誕生しては分裂、解党を繰り返してきた。

 コルシェーンコさんは、新党が長く存続しない主な要因として、(1)政党要件の厳しさ(国会議員が5人以上所属するか、直近の衆院選で全国で2%の得票が必要など)(2)カリスマ党首への依存(失言やスキャンダルで党首の人気が落ちれば、政党支持率も下がる)(3)実績づくりで生じるジレンマ(政策実現のためには大政党と協力する必要があるが、それによって改革のイメージが薄まり支持を失う)-の3つを指摘する。

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