自民、4選挙区で候補者調整難航 派閥代理戦争の様相

 衆院選で小池百合子東京都知事率いる新党「希望の党」との対決姿勢を強める自民党は公認候補の擁立作業を進め、調整が必要な選挙区は残り4つとなった。ただ、複雑な事情を抱えて10日の衆院選公示直前までもつれそうな選挙区もある。

 自民党の調整が難航しているのは埼玉11区、山梨2区、岐阜4区、岡山3区の4選挙区。このうち前職同士の公認争いがもつれ、派閥の「代理戦争」に発展しているのが山梨2区だ。選挙区支部長の堀内詔子氏は岸田派に所属し、元自民党の長崎幸太郎氏は二階派の特別会員になっている。堀内氏は過去2回連続で無所属の長崎氏に敗北し、比例代表で復活当選した。

 派閥領袖として堀内氏の公認を譲らない岸田文雄政調会長と、「勝てる候補」として長崎氏の復党、公認を目指す二階俊博幹事長との間で火花を散らす。堀内、長崎両氏が無所属で出馬し、当選者を追加公認する可能性もあるが、禍根を残しそうだ。

 埼玉11区も同様の構図で、二階派特別会員で無所属の小泉龍司氏と、細田派の今野智博氏の公認争いがこじれている。

 岡山3区は、麻生派の阿部俊子前衆院議員が選挙区支部長を務めているが、引退を表明した平沼赳夫元経済産業相の次男、正二郎氏が公認を求めており、調整は長引きそうだ。

 金子一義元国土交通相が引退する岐阜4区は県連が1日、金子氏の長男で秘書の俊平氏を擁立する方針を決めた。近く党本部に公認申請する。

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