憲法、安保「選挙後まで封印するしか…」 民進山梨県連幹部

 「前原(誠司)代表の方針に従う」

 民進党の山梨県連代表で同1区から立候補予定の前職、中島克仁氏(50)は28日午後、取材に対し、新党「希望の党」への事実上の合流を決めた前原代表を支持する考えを明らかにした。

 中島氏は「希望の党側の考えはわからないが、求める人がすべて合流できるようにしたい」と期待感を強調した。

 しかし、自身の対応は示さず、「まず方針をしっかり、県連と支持者に伝えたい」と述べるにとどめた。県連は同夜、甲府市内で緊急常任幹事会を開き、党本部の方針を説明した。

 山梨2区から立候補予定の新人、小林弘幸氏(45)は取材に、「後援会幹部と話し合い、希望の党への合流で納得をいただいた」と同党公認に期待感を示した。

 民進党に残る形となる宮沢由佳参院議員は、今後の対応や前原代表の決断について「県連の判断に従う」と慎重な姿勢を示した。

 希望の党の小池百合子代表は、単なる合流ではなく憲法改正や安全保障など基本政策で一致する人を“選別”する方針。

 同党の公認を求める場合は、民進党でのこれまでの主張を“リセット”できるか否かの“踏み絵”を踏まされる形となる。

 中島氏は「希望の党の主張が詳しく分からない。前原代表に従うだけだ」と述べるにとどめた。

 他の野党は、共産党県委員会が「改憲を訴える党と共闘することはない」(花田仁委員長)、社民党も「今後は厳密な政策協定が必要」(県連幹部)と厳しく、県内での野党共闘は事実上、崩壊した。

 民進党の県連内では「そういう問題は選挙後までいったん封印するしかない」(幹部)との声も。選挙戦では有権者にきちんと説明できるかが焦点となりそうだ。

 今後、連合山梨や山梨県教職員組合(山教組)などの理解も得る必要があるが、「単産・産別ごとに考えが違うことが気になる」(同)と労組との関係維持に不安も否めない。

 飯島修幹事長は「選挙区では党より『この人が山梨に必要』とアピールしていくことが大事」と述べた。県連は期待と不安を抱きつつ、未知の戦いに臨む。

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