「拉致被害者救出待ったなし」蓮池薫さんが訴え 加藤担当相は「最大限の圧力必要」

 北朝鮮北東部で観測されたマグニチュード(M)3・0の揺れをめぐり、北朝鮮が7回目の核実験を実施したとする情報も錯綜した23日、国内各地では拉致被害者の講演会や、拉致被害者家族らが出席する集会が開かれた。北朝鮮と米国が激しい応酬を展開するなど、北朝鮮をめぐる情勢が緊迫感を増す中、出席者らは改めて早期の問題解決を誓った。

 昭和53年7月に北朝鮮に拉致され、平成14年10月に帰国した蓮池薫さん(59)が23日、滋賀県で講演し、「拉致被害者の精神状態はスレスレまで追い込まれ、一刻も早い救出が必要。待ったなしの問題だ」などと訴えた。

 北朝鮮が全拉致被害者の再調査を約束した26年のストックホルム合意以降、事態が膠着する中、蓮池さんは北朝鮮が「死亡」としている横田めぐみさん(52)=拉致当時(13)=らに関する物的証拠を出さず、虚偽説明を重ねている点も指摘。「『報告』を受け入れてはならない。生きているから返せ、という前提で交渉すべきだ」と力を込めた。

 核とミサイルによる挑発で情勢は緊迫しているが、「拉致問題を決して置き去りにさせてはならない。残された被害者は私たちの帰国をリアルタイムに知っている。『なぜ帰れない』という葛藤や、死亡とされた恐怖の中で生きている」と思いを寄せた。

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