北朝鮮核実験 「危機目前に迫ってきた」 拉致被害者家族、募る焦り

 北朝鮮が3日、6回目の核実験を強行した。拉致被害者の家族らは、相次ぐ弾道ミサイル発射に続く暴挙に怒りをあらわにし、緊迫の度合いを高める半島情勢に焦りを募らせた。

 「暴走が始まれば皆が一瞬で消え去ってしまうかもしれない。危機が目前に迫ってきたように感じる」。横田めぐみさん(52)=拉致当時(13)=の母、早紀江さん(81)は怒りをにじませつつ、こう語った。

 家族会は長年、被害者救出を訴えるとともに、北朝鮮の核・ミサイル問題にも強い懸念を示してきた。早紀江さんは「拉致問題でも本気で立ち向かわないと、取り返しがつかなくなる」と強調した。

 増元るみ子さん(63)=同(24)=の弟、照明さん(61)は「北朝鮮の暴走を止める真剣な動きが国際社会にまったく感じられない」と語気を強めた。

 照明さんは「現状の日本に拉致問題と核・ミサイル開発を包括的に解決するのは難しい。核・ミサイルは米国などに任せ、拉致に集中すべきだ」と指摘。独自制裁のさらなる徹底や朝鮮総連への規制強化などをあげ「主体的にできる取り組みはまだある。対北圧力は不十分」と話した。

 「政府はいかに厳しい状況でも被害者を奪還する本気度を見せてほしい」。市川修一さん(62)=同(23)=の兄、健一さん(72)はこう前置きし「日本は北朝鮮に武力で対峙できない以上、経済制裁の圧力と対話で執拗に食い下がるしかない」と力を込めた。

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