枝野元官房長官、目立つ「左旋回」 支援グループに配慮「第2自民じゃダメ!」

 民進党代表選(9月1日投開票)で、枝野幸男元官房長官(53)の「左旋回」が際立っている。国会議員票で前原誠司元外相(55)にリードを許していることを受け、支援を表明した左派議員やその背後の党員・サポーターの票を固めない限り活路を見いだせないからだ。

 ■改憲議論も封印

 「間違っても『第2自民党』のように見えてしまってはいけない!」

 枝野氏は代表選告示日の21日、国会内で開いた出発式でこう声を張り上げた。

 自民党と違っていない点を強調し過ぎてきたのではないか-。枝野氏は野党転落後の党の姿勢に、こんな反省を抱いている。

 確かに与党との鮮明な対立軸を示さなければ野党の党勢浮揚は難しい。ただ、今回の代表選での枝野氏の訴えは、差別化を意識するあまり過剰に「左」へかじを切っているように映る。

 例えば、憲法違反だと批判する安全保障関連法に関しては、廃止すると同時に新たな法制を作ることが本来の主張だ。告示前の18日のBS番組で「(安倍晋三政権が)作ったものをゼロにしてしまうつもりは全くない」とわざわざ言い添えている。

 しかし、代表選の広報ビラに安保関連法の「対案」はなく、「集団的自衛権の一部行使容認は認めない」とだけ明記した。容認しているはずの憲法改正に向けた議論に関する見解も影を潜めている。

 こうした背景には、代表選で支援を受ける勢力への配慮があるとみられる。

 旧社会党系グループ(約20人)を率いる赤松広隆前衆院副議長、日教組出身の那谷屋正義参院議員、自治労系の江崎孝参院議員…。枝野氏の推薦人名簿には左派議員がずらりと並ぶ。しかも党内の主要グループで枝野氏支援を決めたのは赤松グループだけ。「右」寄りととられかねない主張を封印するのも無理はない。

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