加藤氏、厚労省と拉致問題兼務で大丈夫か 西岡氏「事務方-首相ラインぶれなければ」

 安倍晋三首相が断行した内閣改造で、政権の最優先課題である拉致問題については、厚生労働相に就任した加藤勝信氏が引き続き担当することになった。これまで官房長官や法相、国家公安委員長などとの兼務はあったが、厚労相は初めて。7月にジャーナリストの田原総一朗氏が安倍首相に提案した「政治生命を賭けた冒険」が北朝鮮絡みではとの見方もある中、重責を担えるのか。

 「最初に私が拉致問題担当大臣になったときも、1億総活躍などいろいろな兼務をしている中で『大丈夫か』という指摘をいただいた。私としてはできる限りの対応はさせていただいてきたつもりだ」

 4日に記者会見した加藤氏はそう述べ、被害者救出に今後も全力で取り組む考えを示した。

 たしかに、これまで加藤氏は無任所の大臣として、1億総活躍や働き方改革などの特命と拉致問題を兼務してきた。だが、厚労省は旧厚生省と旧労働省が合併して誕生した巨大官庁で、扱う分野も社会保障に雇用・労働、健康・医療など幅広い。本当に兼務が可能なのかが気にかかる。

 拉致被害者や家族を支援している「救う会」の西岡力会長は「忙しい職と兼任することには若干の心配はあるが、この間を担当大臣として安定した仕事をしてきた。最悪のケースが加藤大臣が替わって新しい人になることだったことからすると、ほっとしている」と話す。

 加藤氏がさらに多忙になることも予想される中、西岡氏が注目するのは拉致問題対策本部の石川正一郎事務局長の存在だ。石川氏は今年4月以降に限っても9回、首相官邸で安倍首相と面会し、内閣改造の前日にも官邸を訪れた。

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