安倍首相「拉致被害者の救出を米側に協力要請」 拉致議連は提言提出

 安倍晋三首相は20日、首相官邸で開いた「政府・与野党拉致問題対策機関連絡協議会」の会合に出席し、超党派の拉致救出議員連盟会長の平沼赳夫元経済産業相から、拉致被害者全員の早期帰国を求める提言を受け取った。首相は北朝鮮情勢が緊迫化していることを踏まえ、「さまざまなことが起こった際における拉致被害者の救出について、米国側の協力を要請している」と述べた。

 提言は、拉致被害者5人が帰国して以降、拉致問題が15年間進展していない現状を「痛恨の極み」と指摘。被害者や家族が高齢化していることから「もはや一刻の猶予もない」と訴えた。その上で、被害者救出に向けた実質的協議の実施や資産凍結対象者の拡大、安全保障関連法で可能となった邦人保護任務の体制整備・訓練の充実など10項目を政府に要請した。

 提言を受けた首相は、核・ミサイル開発を強行する北朝鮮に対し、トランプ米政権が「全ての選択肢をテーブルの上において事態に対応しようとしている」と説明。トランプ大統領に「拉致問題が安倍政権にとって最重要課題であることも伝えている」として、「米国をはじめ国際社会と協力しながら問題を解決していく」と述べた。

 また、北朝鮮による拉致被害者の家族会が、今年中の被害者救出を運動方針に掲げていることに言及し、「全ての被害者の一日も早い帰国の実現に向けて全力を尽くす」と重ねて強調。その上で「党派を超えた一致団結した取り組みが北朝鮮に対する強いメッセージとなる」と述べた。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ