慰安婦像、姉妹都市で新たな火種 “変則”申請でサンフランシスコの公園に設置へ

【関西の議論】

 米サンフランシスコ市当局が中国系反日団体による慰安婦像と碑文の設置を承認したことに対し、姉妹都市である大阪市が遺憾の意を伝え、慎重な対応を求める吉村洋文市長名の公開書簡を送る騒動に発展した。慰安婦問題をめぐっては、日韓両政府が最終的かつ不可逆的解決を確認した平成27(2015)年12月の「日韓合意」があり、米政府も合意を支持している。サ市が設置を承認したのは、私有地に設置する計画だったため、歴史認識は審査の対象外だったからだともいわれる。しかし、この私有地は像と碑文ごとサ市に寄付される予定だ。両市は今年、姉妹都市提携60周年を迎えるが、新たな「火種」になる可能性もある。

 サンフランシスコ市議会が支持決議

 大阪市は2月1日付の公開書簡をサンフランシスコ市のエドウィン・M・リー市長宛てに送付した。3度にわたって懸念を表明する同様の書簡を送っていた橋下徹前市長の方針を、一昨年12月に就任した吉村市長が踏襲した形だ。

 事の発端は2015年にさかのぼる。

 中国系反日団体が慰安婦を想起させる像の設置をサ市に申請し、7月の市議会で設置を支持する決議案が審議されたのだ。

 決議案は、慰安婦を「旧日本軍に誘拐され、強制的に性奴隷にされた推定20万人のアジアと太平洋諸島の女性や少女」として、日本政府が不適切とする「性奴隷」という表現や根拠があいまいな数字を記した上で旧日本軍を批判。市民団体への協力をサ市に促す内容になっていた。

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