豊洲問題 「『水面下の交渉』東ガスが提案」浜渦元副知事、密約否定「丁寧にやっていこうという趣旨」

 豊洲市場(東京都江東区)の移転問題を検証する都議会百条委員会は19日、用地買収の交渉担当だった浜渦武生元副知事を証人喚問した。豊洲の地権者だった東京ガスとの間であったとされる「水面下の交渉」について、浜渦氏は「東京ガスから提案された」と説明。東ガス側で別の開発計画も進んでいたため、「丁寧にやっていこうという趣旨だった。悪い言葉ではない」と述べ、密約などの存在は否定した。

 都の交渉記録によると、浜渦氏は平成12年10月に「水面下でやりましょう」と東ガス側に打診したとされる。だが、浜渦氏は「水面下の交渉」が行われた背景について、東ガスには当時独自の豊洲の開発計画があり、株主らにも説明済みだったと指摘。都が突如として移転話を持ち出した場合、交渉が難航する恐れがあったとした。「先方の意向を忖度(そんたく)しないとうまくいかない。私は『水面下、結構です』と申し上げた」

 一方、東ガス側の提出資料の中に、直接交渉を担当していた都の赤星経昭・都政策報道室理事(当時)への浜渦氏の指示として「知事の安全宣言で東ガスを救済しろ。(土壌汚染で)地価が下落して困るだろうから」とするメモがあったことを問われると、「私は承知していない。知事が安全宣言なんてできるわけがない」と強く否定した。

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