豊洲問題 「ベンゼン基準の100倍」と正式発表 小池百合子知事、迫られる移転可否判断 システム稼働なら安全の見方も…

 豊洲市場(東京都江東区)で都が実施した地下水モニタリングの再調査で都は19日、前回9回目に環境基準の79倍に当たる有害物質のベンゼンを検出した地点から、基準値の100倍が出たと発表した。また、ヒ素や検出されないことが基準のシアンも出た。この日開かれた土壌汚染対策を検証する都の専門家会議(座長・平田健正放送大学和歌山学習センター所長)に報告された。

 これまでの専門家会議では、昨年秋に豊洲で水位を一定に保つための「地下水管理システム」が本格稼働した影響で水の流れが変わり、9回目の数値が悪化した可能性があるとして、今後システムが安定的に稼動すれば、安全性に問題はないとの見方も示されている。小池百合子都知事は、老朽化が進んでいるとの指摘が相次ぐ築地市場(中央区)からの移転の可否を、「再調査の結果を待ち、総合的に判断する」としてきており、今後、難しい判断が迫られる。

 今年1月公表の9回目の調査では、201カ所のうち72カ所から有害物質が検出されるなど数値が急に上昇した。このため、再調査は高い数値が出た地点を中心に29カ所で実施。9回目に79倍のベンゼンを検出した地点の水は複数の機関が分析した結果、80~100倍の数値だった。

 地下水モニタリング調査は平成26年から実施。7回目まではいずれも環境基準を下回っていた。昨年9月公表の8回目で、環境基準の1・1~1・4倍のベンゼンと、1・9倍のヒ素が検出された。

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