「これが最後の思い」 首相と面会 拉致被害者家族

 北朝鮮による拉致被害者の家族会が22日、安倍晋三首相と面会した。新たな運動方針で「今年中の全被害者救出」を求め、安倍首相との早期面会も希望した家族会。拉致発生から長い時間がたち被害者、家族ともに高齢化する厳しい局面に追い込まれる中、具体的成果への切望を伝えた。

 家族会代表で田口八重子さん(61)=拉致当時(22)=の兄、飯塚繁雄さん(78)は面会後の報道陣の取材に「『緊急の場面です』ということを強く訴えた。これが最後と思いを込めて、今年中に具体的措置を取っていただきたいというのがわれわれの強い意見だ」と語った。

 また、安倍首相が家族会結成から20年経過したことに触れ、拉致問題の長期化を「痛恨の思い」と述べたことについて「20年の重みを理解してください、と。言葉には出さなかったが、今後25年の節目とか、30年の節目はありえない」と力を込めた。

 横田めぐみさん(52)=同(13)=の母、早紀江さん(81)も問題膠着(こうちゃく)への深い苦悩を伝えたといい、「実務者協議できちっと話し合いできる状況を、国民にもわかるようやっていただくことが大事だとお伝えした。『助けてください。早く』という思いです」と話した。

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