日教組教研集会 道徳の教科化への批判続出 「価値観の押しつけだ!」

 新潟市で行われている日本教職員組合(日教組)の教育研究全国集会(教研集会)は2日目の4日も多くの授業実践が発表された。今回は平成30年度以降に小中学校で教科化される道徳について複数の分科会で関連リポートが提出されたが、国の基準による検定教科書を使うことで一定の価値観が押しつけられ、子供の「人格の完成」への妨げになりかねない-などとする批判的な見解もあった。

 道徳の教科化は現在、教科外の活動である道徳について、検定教科書を使用して小学校で30年度、中学校で31年度から実施するもの。従来の読み物中心の道徳から多面的・多角的な見方などを養う「考える道徳」への質的転換を図り、児童生徒の評価手法も数値ではなく記述式となる。

 この日の分科会では「人の命と差別に関することは、理屈なしで子供に教えないといけない」といったコメントが出る一方、現場の教員からは「道徳的な価値は子供たちの自主的な判断に基づくものであり、その判断を制限するものは一切排除されるべきだ」という声も上がった。

 別の分科会では、広島県の小学校教諭が複数の絵本を活用した授業実践を報告。教諭は道徳の教科化で教材選びの自由がなくなることに懸念を示し、評価が導入されることで、「子供たちが良い評価を求めて道徳的価値を身につけたかのように振る舞ったり、本音と建前を使い分けるようになる」と批判をにじませた。

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