中国、日韓両国に揺さぶりか 軍爆撃機など対馬海峡通過、空自スクランブル 慰安婦像設置理解も…

 中国空軍機が9日、九州と朝鮮半島の間にある対馬海峡の上空を往復した。航空自衛隊の戦闘機が緊急発進(スクランブル)して監視活動に当たったが、領空侵犯はなかった。中国空軍機は同日、韓国・済州(チェジュ)島南方の同国の防空識別圏に複数回侵入した。トランプ次期米政権の発足(20日)を前に、日韓両国に揺さぶりをかけてきたのか。

 防衛省統合幕僚監部によると、対馬海峡上空を通過したのはH6爆撃機6機、Y8早期警戒機、Y9情報収集機の各1機の計8機。9日午前から午後にかけて長崎県・対馬の南側を飛行し、東シナ海と日本海を往復した。対馬海峡上空を飛行する中国軍機の数としては過去最多。H6爆撃機が確認されたのは昨年8月以来になる。

 一方、韓国の聯合ニュースは9日、韓国・済州島南方の離於(イオ)島(中国名・蘇岩礁)付近で同日、中国軍機十数機が韓国側の防空識別圏を数時間にわたって複数回侵入し、韓国空軍の戦闘機十数機が緊急発進したと政府消息筋の話として報じた。

 中国機は爆撃機や早期警戒機など。同日、日本の対馬海峡上空を往復した中国空軍機と同一の可能性が高い。韓国側が中国空軍とのホットラインなどを通じて警告したという。

 離於島は中韓が管轄権を争う海中岩礁で、両国の識別圏はこの上空などで重なっている。

 中国は現在、米軍の高高度防衛ミサイル(THAAD)の韓国配備に強く反発している。また、日韓両国は韓国・釜山での慰安婦像新設をめぐって対立している。中国は韓国の慰安婦像設置を理解しており、中国軍の狙いが注目されそうだ。

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