「市役所のガマさん」映画出演も 佐藤一夫・国立市長偲ぶ

 16日死去した国立市の佐藤一夫市長(69)は、約5年半の任期中、持ち前の明るい人柄と実行力で多くの課題に取り組み、同市幹部は「行財政改革、まちづくりを自らどんどん進めて、市職員を引っ張ってくれた」と振り返る。

 地元旧家の出で高校卒業後の昭和41年、国立町(現国立市)入り。秘書広報課長、福祉部長などを経て平成12年退職し、同市社会福祉協議会会長だった23年4月の市長選で初当選した。

 その選挙戦で争点となった住民基本台帳ネットワーク(住基ネット)への再接続は24年2月に実現して違法状態を解消。行財政改革では、国家公務員に比べて高すぎると批判された職員給与の削減、市長退職金の廃止などを断行した。

 同市在住で親交があった作家の山口瞳氏から「市役所のガマさん」と愛称を付けられ、山口氏原作の映画「居酒屋兆治」にエキストラ出演したこともある。

 同市によると、昨年夏頃から体調を崩して先月28日に入院。しかし、旧国立駅舎の再築用地の買収でJR東日本との覚書締結を決済するなど病床からも公務に当たり、今月8日には千葉県佐倉市で開かれた「平和首長会議」に出席していたという。

 16日付で永見理夫副市長が職務代理者に決まった。後任を決める市長選は公職選挙法の規定で来年1月5日までに実施しなければならず、12月18日告示、25日投開票となる見通し。

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