参院自民、橋本聖子会長を了承 参院議長は伊達忠一氏 閣僚経験なし異例の「軽量級」

 参院自民党は29日の特別総会で、細田派の橋本聖子参院議員会長(51)=比例代表、当選4回=の就任を正式に了承した。任期は3年で、女性の議員会長は初めて。参院で27年ぶりに過半数を獲得した同党だが、選挙区の合区問題といった課題が山積する中、閣僚経験のない橋本氏は自らを「軽量級」の議員会長と認めるなど、不安な船出となった。

 橋本氏は了承後、各会派に対し、細田派の伊達忠一前参院幹事長(77)=北海道選挙区、同3回=を参院議長に充てる方針を伝えた。参院幹事長には額賀派の吉田博美前参院国対委員長(67)=長野選挙区、同3回=を指名した。

 橋本氏は記者団に、存在感発揮に向けた参院改革や、参院選挙制度改革について積極的に取り組む考えを示した。五輪メダリストとしても「信念と情熱は誰にも負けない。『五輪魂』で取り組む」と強調した。

 閣僚未経験の議員会長は60年を超える自民党で29代目にして初めてで、橋本氏は「私は見た目も中身も超軽量級と認めている」と述べた。空席の副会長ポストを復活させる考えだが、党内には「どこまで会長職を熱心にこなすのか未知数」(中堅)との声が漏れる。

 過去の議員会長を振り返ると、村上正邦、青木幹雄両氏ら重鎮が「参院のドン」として君臨してきた。閣僚人事も参院の推薦が聖域だったが、最近は参院自民側の意向とは別に「一本釣り」されるなど影響力は低下している。

 橋本、伊達両氏の人事は、細田、額賀、岸田の有力3派の調整で決まった。ただ、当選3回、閣僚未経験では異例の議長となる伊達氏の就任について、山本一太元沖縄北方相は29日の総会で「三権の長にふさわしい方を選ぶべきだ」と疑問を呈し、結束にも不安を残す形となった。

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