東京都知事選 鳥越氏…待機児童解消意欲示す 増田氏…多摩地区8カ所で演説 小池氏…無電柱化の重要性強調

 舛添要一前東京都知事の辞職に伴う都知事選(31日投開票)で、ジャーナリストの鳥越俊太郎氏(76)、元防衛相の小池百合子氏(64)は20日、それぞれ視察を通じ自身の政策をアピールし、元総務相の増田寛也氏(64)は知名度アップに向け郊外で“どぶ板選挙”を展開した。

 ▼鳥越氏

 鳥越氏=民進、共産、社民、生活推薦=は世田谷区の認可外保育施設「つくし保育園」を訪れ、保育の現場を視察した。笑顔で子供たちに名前を聞くなどして交流を図った後、園長や保育士、子供を預ける母親らと意見を交わした。

 母親から「周囲のお母さんは保育施設に預けられず、大変な思いをしている」などと声が上がり、園長や保育士からは行政の手厚い補助や、待遇改善への施策を求められた。

 鳥越氏は「子供を取り巻く環境は思っていた以上に厳しい」と感想を述べた。「(保育士の待遇問題などを)解決しないと前に進まない」と語り、待機児童解消について改めて意欲を示した。

 JR品川駅前の街頭演説では、政策の柱に掲げていた「住んでよし」「働いてよし」「環境によし」の「3つのよし」に「学んでよし」を加え教育施策に取り組む方針を示した。 

 ▼増田氏

 午後1時10分すぎ、多摩地域北部に位置する武蔵村山市のコンビニエンスストア前で選挙カーを降りた増田氏=自民、公明、日こ推薦=は、地元住民らに駆け寄って一人ずつ、握手をして回った。

 この日朝に発生した関東地方の地震に触れながら、災害対策に自治体間、国との連携が不可欠であることを強調。「国、地元自治体、都議会とけんかするのではなく、丁寧に合意形成を図っていく」と訴えた。

 高齢化対策など従来の主張に加え、地元を意識して「多摩地域の発展は多摩モノレールの延伸抜きにはできない。延伸にこだわり、多摩地域にある交通体系の格差を埋める」と述べた。

 陣営関係者は「知名度向上に一人でも多くの有権者と接する必要がある」。この日、多摩地域でスーパーマーケット前など8カ所で演説し有権者と触れ合う“どぶ板選挙”を行い、府中市の神社で必勝祈願した。

 ▼小池氏

 防災対策として「都道の無電柱化」を掲げる小池氏は街頭演説の合間に東京ビッグサイト(江東区)を訪れ、無電柱化推進に向けた電気設備や省コスト技術を紹介する展示を視察した。

 兵庫県芦屋市の出身で阪神大震災を経験した小池氏は報道陣に対して「地震で倒れた電信柱を見てきたが、救急車や消防車が通れない。人命は一刻を争う」と語り、都道の無電柱化の重要性を強調。

 展示内容を踏まえ、電線や通信線を埋設する際に掘り下げる深さについて「(従来よりも)浅くてもよいという実験結果が出ているようだ。工事期間が短くなればコスト減につながる」と指摘し、無電柱化が具体性のある政策であることを訴えた。

 東武東上線大山駅(板橋区)近くでは商店街約1キロを練り歩き、「分かりにくい都政を身近なものにしよう」と支持を求めた。

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