「出戻り」比例復活議員がドヤ顔で語る「政権交代論」のお笑い草

 【松本学の野党ウオッチ】

 「わらしべ長者」という昔話がある。貧しい男が拾った1本のワラが、ひょんなことからミカンと取り換えられ、馬と取り換えられ…、あれよあれよという間に大金持ちになってしまうという話だ。夢のある幸運譚はいいものだが、新党結成のドサクサに乗じて分不相応なポストに就いた「わらしべ長者」の大言壮語は、どうにもこうにも聞き苦しい。

 晴れの舞台で飛び出したのは“懺悔”の挨拶だった。3月末の民進党結党大会で旧維新の党代表の松野頼久氏が口にした言葉に会場はざわめいた。

 「結党に至るまでの間、われわれ維新の党、わずか26人、支持率が1~2%しかない弱小政党のくせに、党名を変えるだとか、解党新党だとか、大変失礼なことを申し上げた」

 「結集する仲間の中には、私を含め民主党を離党した議員もいる。本当に多くの皆さんに不快な思いをさせたことをおわびしなければならない。『出戻り』だとかいう批判で新しい政党のイメージを壊してはならない。このように思って、右代表として新党の役職、全て外していただいた」

 かつて旧民主党から逃げ出し、新党結成という形で実質的に「復党」した10人の出戻り組を代表して頭を下げたわけだ。

 両党の合流の実相を象徴するエピソードではあるが、松野氏の「一兵卒」宣言の陰で、ちゃっかり新党の役員に名を連ねた者もいる。

 幹事長の補佐役である幹事長代理に就いた今井雅人氏はその一人だ。維新の党で幹事長を務めていたことを踏まえての典型的な「たすきがけ人事」である。

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