安倍首相「自公VS民共」発言の一体どこがレッテル貼りなのか?

 【内藤慎二の野党ウオッチ】

 レッテル貼りはちゃんちゃらおかしい-。安倍晋三首相が夏の参院選の構図を「自公(自民、公明)対民共(民主、共産)」と表現したことに、「保守政治家」を自称する民主党の枝野幸男幹事長が激しく反発している。とはいえ、民共を含む野党5党は「国政選挙でできる限りの協力をする」ことで合意している。また、3月27日に民主党と新党「民進党」を立ち上げる維新の党は共産党機関紙「しんぶん赤旗」を積極的に購読する動きもある。首相の指摘はあながち外れていないのが実感だ。

 「安倍さんの唯一優れているところは、ネガティブキャンペーンの能力。『民共』だなんてレッテル貼りはちゃんちゃらおかしい」 

 3月4日に記者団を前にこう反論した枝野氏。14日も記者団に「参院選で私の地元の埼玉も共産党と戦う。選挙制度も客観状況も何も分かっていない」と強調し、安倍首相へのいらだちをあらわにした。

 共産党は国の根幹たる日米安保条約や天皇制などにも否定的な考えを持つ。繰り返し“近さ”を指摘されたら保守系支持者の離反を招きかねない。枝野氏の一連の発言は、共産党との連係に否定的な保守系所属議員の不安を打ち消そうとしているようにも聞こえた。 ただ、民共の連係強化の根拠はほかでもない、野党側が示している。今年2月の野党5党の党首会談では「国政選挙で与党を追い込むために、あらゆる場面でできる限りの協力をする」ことで合意をしているからだ。

注目まとめ

    アクセスランキング

    もっと見る

    ピックアップ

      どう思う?

      「どう思う?」一覧