予算案の29日衆院通過、与党譲るか否か…「不適切発言」連発で野党攻勢

 与党は平成28年度予算案を29日の衆院本会議で可決し、参院送付する方針を固めた。ただ与党のペースで進んできた国会審議は、ここにきて閣僚や自民党議員の不適切発言が連発し、野党側が攻勢に出ている。与党は予算が年度内に自然成立する3月2日までに確実に衆院通過させる構えで、予算案をめぐる与野党攻防が激しくなっている。

 ■首相訪米の日程にらむ

 「衆院での審議は大詰めを迎えるが、年度内成立を目指して最後まで緊張感を持とう」。自民党の谷垣禎一幹事長は19日の党役員連絡会で引き締めを図った。

 衆院予算委員会は22日の質疑を終えると審議時間は計65時間に達し、26年の計70時間、27年の計76時間に迫る。24日には予算案採決の前提となる中央公聴会を開く。このため自民党国対幹部は「一つ山を越えた」とみて、29日に予算委で締めくくり総括質疑と採決を行い、同日中に衆院本会議に緊急上程して可決するシナリオを描く。

 予算案は憲法の規定で参院送付後30日で自然成立することから、3月2日までに衆院通過すれば年度内に成立する。ただ、安倍晋三首相が3月31日に米ワシントンで開かれる核安全保障サミットに出席する意向のため、与党にとって2月29日の衆院通過は譲れないところだ。

 与党は軽減税率導入を盛り込んだ税制改正関連法案と、赤字国債発行に必要な特例公債法改正案も合わせて参院に送付する構え。

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