民主党よ、「批判ありきの批判」では自らの愚をさらけ出すだけではないのか?

 【高橋昌之のとっておき】

 民主党の岡田克也代表は1月30日、都内のホテルで開かれた党大会であいさつし、夏の参院選に向けて「政権交代をするための大きな足がかりの選挙にしなければならない」と結束を求めました。しかし、あいさつの内容は安倍晋三政権を厳しく批判する一方で、民主党が何を目指し、どのようにして政権交代可能な勢力を作るのかは全く示しませんでした。今回は岡田氏のあいさつをもとに、「批判ありきの批判」に終始する民主党について書きたいと思います。

 岡田氏はあいさつの中で、今年の参院選について「2つの意味で日本は分岐点にあり、極めて大事な選挙だ」と述べました。2つの意味のうちひとつについては、安全保障法制と安倍首相の言動を挙げ、「憲法の平和主義、立憲主義、あるいは民主主義さえもが今、危機的状況にある」と指摘しました。

 集団的自衛権の行使を限定的に可能にする安全保障関連法を成立させたことへの反対論ですが、まがりなりにも3年間政権を担当した政党の主張とは思えません。いまだに対案を示さず、戦後長らく続いた自民、社会両党のイデオロギー対立のような主張に終始しているのでは、共感は得られません。

 政権を担当した経験があるからこそ、民主党は現在の複雑化している国際情勢、日本を取り巻く危機にどう対処するのか、自らの見解を対案として示すべきです。しかし、そのための真剣な議論は党内で行われていません。きちんと議論したら保守系とリベラル系で意見が割れるからです。「民主主義が危機的状況にある」のは民主党の方ではないでしょうか。

 岡田氏がもうひとつの分岐点として挙げたのは、「政権交代がきちんとできる政治がこれからできていくのか、それとも1党が圧倒的に力を持って政権交代がない政治に戻ってしまうのか」ということでした。

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