甘利氏辞任で政権力学に変化 「3本柱」崩れ…消費税増税に猛烈「圧力」も

 甘利明氏の経済再生担当相の辞任で、安倍晋三政権中枢の「力学」に変化が起きそうだ。アベノミクスの司令塔が退場したことで、2017年4月の消費税増税に意欲を見せる財務省をバックにする麻生太郎副総理兼財務相の発言力が高まりそうなのだ。中国経済の失速が「リーマン・ショック級」になりかねないなか、大丈夫なのか。

 「力学」とは、政権の屋台骨を支える、麻生氏と菅氏、甘利氏の「3本柱」が保ってきた絶妙なバランスのことだ。安倍首相を入れて「3A+S」とも呼ばれてきた。

 安倍首相の名代で「増税慎重派」の筆頭格である菅氏と、「増税推進派」の麻生氏は必然的に対立しやすい関係にある。その両者の間に入り、常に安倍首相の側に立って調整役を果たしてきたのが甘利氏だった。

 甘利氏の辞任で、中枢権力に変化が生まれるのは間違いない。これまでリフレ派の菅氏と甘利氏が組み、財政再建派の麻生氏を封じ込めてきた「2対1」の構図が、「1対1」になるのだ。

 もちろん、「影の首相」といわれる菅氏の剛腕には、麻生氏も一目置いている。だが、リフレ派に煮え湯を飲まされてきた最強官庁・財務省がこのチャンスを見逃すわけがない。財務省関係者も「甘利氏がいなくなってやりやすくなった」と笑みを浮かべる。

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