安倍首相施政方針演説・全文(4)より良い世界への挑戦

 四 より良い世界への挑戦

(地球儀を俯瞰する外交)

 さて、この3年間で、63の国と地域を訪問し、首脳会談は400回を超えました。地球儀を大きく俯瞰(ふかん)しながら、積極的な平和外交、経済外交を展開する。そして、アジアから環太平洋地域に及ぶ、この地域の平和と繁栄を、確固たるものとしていく。日本こそがその牽引役であり、私たちはその大きな責任を果たしていかなければなりません。そのことが、わが国自身の平和を守り、さらなる繁栄を築く道である。そう確信しております。

 自由、民主主義、基本的人権、法の支配といった基本的価値を共有する国々との連携を、一層深めます。東南アジア諸国連合(ASEAN)、豪州、インド、欧州とは、これまでも戦略的なパートナーとしてその絆を深めてきました。この協力関係を、より広く、より深く、強化してまいります。

 韓国とは、昨年末、慰安婦問題の最終的かつ不可逆的な解決を確認し、長年の懸案に終止符を打ちました。戦略的利益を共有する最も重要な隣国として、新しい時代の協力関係を築き、東アジアの平和と繁栄を確かなものとしてまいります。

 中国の平和的な台頭は、日本にとっても、世界にとっても、大きなチャンスです。戦略的互恵関係の原則の下、関係改善の流れを一層強化します。地域の平和と繁栄に大きな責任を持つ日中両国が、大局的な観点から、安定的に友好関係を発展させることで、国際社会の期待に応えてまいります。

 ロシアとは、世界が直面するさまざまな課題に共に立ち向かう関係を築きたい。ウクライナ情勢については、G7の連帯を重視しつつ対処いたします。領土問題の解決、平和条約の締結に向けて、経済、エネルギー、文化など幅広い分野で、関係強化を一歩一歩進めます。あらゆる機会を見つけて対話を重ねてまいります。

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